ロックダウンでセブに残っている日本人の暮らし

現地ニュース

3月下旬にロックダウンが始まり、帰国難民が多数出たセブ島ですが、現在もセブに残っている人たちはどのように暮らしているのでしょうか?

日本へ帰国はしない?

現在フィリピンに残っている方は、現地に住所または仕事があるため、すぐに帰国しなくても困らない方がほとんどだと思います。

現在フィリピン日本間のフライトは、成田または羽田行の臨時便がたまに運行しているのみです
航空券は片道10万円以上と通常の4~5倍の値段になっています。
加えて東京以外の方は14日間の隔離のため、到着後さらに10万円ほどホテル代が掛かります。
正直20万くらいあれば、フィリピンで半年生活できてしまいます。

日本のコロナ感染者数 > フィリピンのコロナ感染者数
ですし、セブの感染の中心は、刑務所の囚人、貧困エリア、フロントライナー(医療従事者)です。総合的にフィリピンの方が安全だと判断して、タイミングを見計らっている人が多いのではないでしょうか?

治安はどう…?

そもそもロックダウンで外出が制限されていますが、日中外を歩く分には問題ないと思います
ただし、ロックダウンによって収入を絶たれている人たちがいるのも現実で、現金支給など行政サポートもされていますが、たった5000ペソ(約11000円)では十分ではありません。

また、現在サマーシーズンのセブ島の最高気温は40度にも達します。
住まいがなく、ジプニーの中で生活を余儀なくされている家族もいます。
以前と比べてドラッグ(シャブ)関連のニュースが多くなっているなという印象を受けます。

住まいは…?

私は元々フィリピン人2人と一緒にワンルームに住んでいましたが、借りている部屋にはキッチン設備がありません。フィリピンのローカルではこういったアパートが一般的で、家賃は月3000ペソ(約6300円)くらいです。

もともと外食派だったので今まで不自由しませんでしたが、レストランやカフェが次々休業して流石に不便に感じたため、ロックダウン前日、急遽知り合いのフィリピン人に頼んでキッチン付きコンドミニアムの手配をして貰いました。

家具家電付きのワンルームで、電気/水道/インターネット込で週約9000ペソ(約20000円)
セブ市の中では月15000ペソ(約33000円)で借りられるコンドミニアムも多いので、月8万円というのは相場から言うとかなり高いです。仮住まいですし、時期が時期だったので良しとしました。

スタッフが4日に1回リネンの交換と簡単なお掃除に来てくれます。ウォーターサーバーも付いていて、頼めばすぐに替えのボトルを持ってきてくれるので、飲料水の心配はありません。

2人泊っても料金は同じだったので、友達のフィリピン人を誘って2人で住んでいます。

宿泊代は私が全て持つ代わりに、食事はその友達が毎日作ってくれます。私から頼んだ訳でもないんですが、洗濯もしてくれるし、おまけにマッサージの資格持ち。
ちょっとしたメイドさん状態ですね…。

ローカルエリア、特にマーケットの相場や値切り方などは、相方の方がよく知っているので助かっています。1ペソで岩塩を見つけてきたり、野菜を袋いっぱいに詰めて「いくらだったと思う?全部で100ペソだった」と報告してくれます。

私は2週間に1回ほどコンビニに行くくらいで、ほとんど外に出ていません。
もやしになりそうです。

ちなみに、もやしの種(緑豆)は現地では「モンゴ」と呼ばれていて、豆スープにして食べますよ。

気軽に外に出れるの…?ECQパスと外出ルールについて

コンドミニアムによってルールが違うと思いますが、おそらくどこも入居者以外の立ち入りを認めていないと思います。また、感染防止のためプールやジムなどの施設は使えません。エントランスには管理人さんや警備員さんがいて、「誰が外出した」「誰が帰宅した」という記録を付けています。

私のケースですが、外出する際にはIDを預けてECQパスという外出許可証をロビーで貰います
ECQパスは、パスポート大のラミネートされたカードで、通常は緑色です。

私の住んでいるコンドミニアムは合計500戸以上ある大型タワーマンションで、約20枚ほどのパスが行政からコンドミニアムに支給されています。このECQパスを住民全員でシェアします。

パスの数に限りがあるため、一回の外出は2時間までと決められています。
超過すると登録している携帯宛てに「時間が過ぎてるので早く返却してね」とメッセージが来ます。
帰ってきた時は、体温チェックアルコール消毒を受けて、ECQパスを返却します。

ロックダウン中何してるの…?お金はどうしてる?

現金を十分に持っているか、クレジットカード・キャッシングカードを利用して、定期的にATMから現金を下ろしている方が多いと思います。これは留学に来られる方と変わりません。

仕事や現地の情報収集以外は、月並みですが、ゲームをしたり映画を観たりしています。
Paizaというウェブサービスで、プログラム言語(Python)の勉強をしたりもしています。

Zoomを使った英語コミュニティにも一度参加してみました。
私が参加した時は、フィリピンのほか、カナダ、アメリカ、台湾、スペインなどからの参加者がいました。日本人参加者が多く、全参加者の50%くらい。中級以上の方が多い印象でした。

ゲームは、ヴァーチャルリアリティ(VR)のThe Roomという謎解きゲーム、体を動かすBeat Saberなど、あとは携帯アプリゲームモバイルレジェンドをフィリピン人の友達とチームを組んでプレイしたりしています。これを機にダウンロードしてプレイされる方は声をかけてくださいね…!

映画はNetflixや、公には書けないものの他の動画サイトを使っています。英語字幕(CC)のあるものが英語の勉強にもなってよいと思います。直近ですと「JEXI」というとんでもない携帯AIの映画を観ましたが面白かったですよ。

不便なことはある?もしもの時は?

カフェなどに行って、外で勉強や仕事をする方が捗るタイプなので、家で集中して何かできるかと言われると…これはみんなが感じていることかもしれません。
プライベートの時間の確保という意味ではやや窮屈です。

レストランなどはテイクアウトのみOKで、GrabLalamoveというバイク宅配サービスが便利です。誕生日の日にバースデーケーキをオーダーして、バイク便で配達してもらいました。

私の住居エリアは徒歩圏内に病院があるため、何かあっても歩いてどうにかなりますが、ECQ中はタクシーやバイクも使えないので、マクタン島など場所によっては何かあると大変だと思います。
ジャパニーズヘルプデスクも開いていないので、全て英語で何とかしなくてはなりません

実は、ロックダウン中に感染症に罹り(※コロナではないです)、ロビンソンズサイバーゲートに入っているAventus Medical Care, Inc.に行きました。
病院へ入る前に体温チェックとアルコール消毒、そして、外国人なので過去14日間の滞在歴などを質問されましたが、待合室には2~3人しかおらず、血液検査や尿検査など、診察自体はとてもスムーズでした。

保険を使わずに風邪などで病院に行くと、診察代が約500ペソ検査代が約500~700ペソお薬代300ペソくらい掛かります。

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