ハードロックダウン中にも関わらず感染者数更新

現地ニュース

7月15日までECQが確定しているフィリピン、セブ市。
フィリピン大学が6月末までに感染者数が合計4万人を超えるだろうと統計を出し、30日時点でこれを下回って喜んだのもつかの間、ここに来て、感染者数の増加スピードが止まらない状況となっています。

現在出ている7月5日の感染者数が2434名で、今回のパンデミックが始まってから最多を記録。
総計は4万4000人を超えることとなりました。

この新規感染者のうち、1147名が3日以内に検査陽性となった例、1287名が4日以上前から検査結果待ちをしていた方の人数となっており、医療機関での検査が追いついていないのが見てとれます。

ハードロックダウン中にも関わらず、なぜ感染拡大にブレーキが掛からないのか。
それは、フィリピンらしい「ムラ」にあるのではないでしょうか。


ニュースなどでは、これでもかと軍人が道を埋め尽くす写真が掲載されています。
しかし、全てのエリア・時間帯を網羅しているわけではありません。


特に貧困エリアでは、マスクを付けずに密になって遊ぶ子供たちの姿が目撃されています。

教育格差や所得格差などが複雑に絡み合って、個人個人が一つの目的に向かって協力しあうという意識が徹底されていない。これが今フィリピンの抱えている課題のように思えます。

自分勝手だと一言で片づけるのは簡単ですが、なぜ彼らにとっての優先事項が私たちと異なるのかを改めて考えてみると、いろいろな背景の違いが浮かび上がってきて、自分たちの認識が本当に正しいのかを疑う機会にもなって、異文化の多角的な可能性を探ることができます。

「自分の常識を疑う」ということは、海外と接点をもつ方は特に、頭の片隅に置いておいてほしいですね。

日本国内においても、東京都の感染者数がじわりじわりと増えてきています。
他県の方も、特に持病のある方は十分に気を付けてください。

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