Happy New Year と言えば、年賀状なんかに「明けましておめでとうございます」の代わりに書いたりする英語のフレーズですよね。しかし、本場の英語圏では日本の「あめおめ」とはちょっと違う使い方をするの、ご存じでしたか?
12月27日にメリークリスマス!と言うかどうか
まずお正月を考える前に「クリスマス」を例にして考えてみましょう。
クリスマスは言わずもがな12月25日ですよね。そして特にキリスト教圏においては、お正月よりも大切なビックイベントであり、家族や親戚一同が集まって温かな食事を囲む、そんな日です。
Merry Christmas! (メリークリスマス!)のフレーズには
「クリスマスを楽しんでね」
という願いが込められており、人々はクリスマスの少し前(12月上旬ごろ)からクリスマス当日までこの挨拶を使います。
12月26日以降は、もうクリスマスは終わっているので、この挨拶は使いません。
実は、Happy New Year!もこれに近い感覚があります。
Happy New Year!は「あけおめ」ではない?
クリスマスの例でみたのと同様に
Happy New Year! のフレーズも考えてみると、
「新年を楽しんでね」
という意味合いが見えてきます。
これは、「よいお年を!」の日本語のニュアンスにとても近いですね!
では、このHappy New Year!の挨拶は、いつまで使えるのでしょうか?
これは英語圏の人々の間でも、マナーとしていつまで言っていいのか意見が分かれるところです。
CNN came out a few years ago and said, in no uncertain terms that ‘Telling people “Happy New Year” more than a week after the first of the year is like keeping your Christmas lights up until February. It’s tacky.’
CNN(=アメリカのテレビ局)が数年前に「年明けから1週間以上経ってから『Happy New Year』を言うのは、クリスマスのイルミネーションを2月まで飾っておくようなものですよ。ダサいです。」と平然と言い放ってましたよ。
このように言う人もいるようです。
ある英語圏のアンケートでは、1月中旬までOKという方が60%、次いで多いのは1月1日までで15%でした。また、別の2017年のアンケートでは、1月1週目までが63%、1月1日までが22%となっています。
近年ではメールやテキストで簡単に新年の挨拶ができるので、元旦に電子的な方法で挨拶してしまえば、対面は拘らなくていいのではないか?という声も多いです。
「年賀状はいつまで出してOKか?」の時期的感覚に近いところがある。