セブ島で気軽にボランティア体験

セブスポット情報

「ストリートチルドレン」という言葉を聞いたことはありますか?
家が貧しくて学校に行く余裕のないために、物乞いをしたり、路上でタオルを売ったり、バスに(勝手に)乗車して歌を歌い、乗客から金銭を要求したりする子供たちのことです。

フィリピンは日本以上に貧富の差が激しく、貧しい家庭に生まれた子は、フィリピンの義務教育が無料だったとしても、制服や筆記用具、学校から「持ってきてください」と言われるちょっとした費用を用意することができず、実質、学校に継続して通うことができません。

若者の人口の多いフィリピンでは、学生アルバイトは一般的ではありません。
大学を卒業していない、英語が話せない、コネがないと、まともな職に就くことは難しいです。大学を出ていない人たちは、雇用期間の短い非正規の仕事や、給料の低い単純労働、危険な肉体労働の職業につかざるを得なくなります。

あるフィリピン人から、セブ島の北方にあるサトウキビ畑の肉体労働の話を聞きました。
サトウキビを収穫してトラックに運ぶのですが、1日働いて貰える給料は50ペソ(約110円)だそうです。

生活費を賄うために、彼らの多くは自分の子供たちに仕事を手伝わせます。
フィリピンでは、こういった負のサイクルが続いています。

更に、近年では土地開発のために、彼らの居住区であるスラムは取り壊されています。観光客の音連れる綺麗なリゾートホテル最新のショッピングモール施設のあるエリアです。住む場所を失った人々は、半ば強制的に山岳地帯へ追いやられたり、路上や墓地区画に住み着いたりしています。

努力もせずにお金だけを要求してくると見られることもある貧しい人たちですが、まず現状を抜け出すために資金がいる自分たちで状況を解決するだけの能力や情報がない人たちが一定数いるのは確かです。

彼らの貧困の連鎖を断ち切るためのボランティア団体がいくつかあるのですが、そのうちのひとつがSLPCというNGO団体です。
彼らは、貧しい人たちに食事を提供したり、職のない大人に技術を教えて、将来的にはボランティアに頼らなくても自分たちで十分な収入を確保できるようにサポートをしています。

このボランティア団体は、日本人が週末に気軽に参加できるスタディーツアーを定期的に開催しています。学校を通して参加することもできますので、興味があったらお知らせくださいね。

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