従来英検と英検CBT、どっちが受かりやすい?【2021年対応】

英語学習

英検には、従来の解答用紙にマークして回答する従来方式と、コンピューターを使って受検するオンライン方式(以下、CBT)の2通りの受検方法があります。それぞれに特徴と、人によって合う合わないがあります。あなたはどちらのテストの合っているのか、一緒に違いを見ていきましょう。


CBTには受検級に制限がある

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級
従来方式
CBT方式 × × ×

まず前提条件として、CBT方式で英検が受けられるのは準1級~3級までです。
それ以外の級を受検したい方は、自動的に従来方式となります。

CBTと従来方式は併願可能、CBTは最大2回まで受験OK

従来英検は1年に3回のみ受検チャンスがあります。一方、CBT方式はほぼ毎日試験日が設定されていますが、毎日受験できるわけではありません。同一期間で受験できる回数は2回までです。従来試験とCBTは併願OKなので、合算すると同一期間中最大3回受験することができます。

【2月に行われる第723回の従来試験を受検→不合格だった場合】
第724回の従来英検を待つか、第723回の期間中に行われているCBTに最大2回チャレンジできます。
※一次試験のみに合格し(=一免資格を取得)次回はスピーキングテストのみ受検という方は、従来テストしか選べませんので注意してください。CBTを選択した場合は一次試験から受け直しになります。


お財布にやさしいのはどっち?【2021年度料金に改定】

準1級 2級 準2級 3級
従来方式 10,700円 6,100 – 9,700円 5,400 – 9,200円 4,400 – 7,900円
CBT方式 10,200円 9,200円 8,700円 7,400円

英検は受験方式によって受験料が異なります。
従来方式の金額差は、本会場か準会場かの差です。学生の方は準会場(=学校や塾での受検)が圧倒的に安く済むので、従来方式のほうがお財布にやさしいですね。一方で、社会人の方など準会場を選べない方は、一番受験料の高い本会場かCBTかの2択になってきます。2021年度はCBTの方が500円安く設定されています。そこまで差はないので、以下のメリット・デメリットを考えたうえで選んでもらえればと思います。

テスト方式の違い それぞれのメリット・デメリット

従来方式 CBT方式
リスニング 会場全体で音源が再生される。

〇メモを取りやすい。
△環境によって音にムラがある。

ヘッドセットで個別に聞く。

〇理想的な音量で受けられる。周りの音は気にならない。
△右手でマウス操作をしながらになるため、
右利きの人はメモが難しい。

リーディング マークシート方式

△マークミスの恐れ
△回答を変更したい時に手間が掛かる。

ラジオボタン選択方式

〇マークミスするおそれがない。
〇ワンクリックで回答を変更できる。

ライティング 筆記方式

〇メモや下書きを取りやすい。

 

タイピング方式 か 筆記方式
【タイピング】
△タイピングミスのおそれがある。
〇指定単語数をリアルタイムで把握できる。
▲タイピングに慣れていない人は時間が掛かる。
【筆記】
〇メモや下書きを取りやすい。
スピーキング 試験官と一対一で行われる。

〇静かな環境で集中できる。
〇約1ヵ月の対策期間がある。

ヘッドセットから回答を録音する。

×他の受検者のスピーキング回答が聞こえてかなり気になる。
△回答時間や聞き直しの融通が利かない。

筆者が実際に両方式の英検を受けた感想として、良い点は青、悪い点は赤で書いてみました。
それぞれ一長一短ありますが、一番特徴的なのはスピーキング試験です。

CBT方式は4技能を一日で測定しますが、いきなりスピーキングテストから始まります。

コンピュータールームには複数の受検者がおり、その受検者がおのおの回答を録音していきますので、正直かなり気が散ります。また、問題が聞き取れなかった場合は、画面上のボタンを押すことで再度設問を聞くことができますが、録音方式は人と人とのコミュニケーションではない分、受検者が “Would you speak a little slowly, please?”など、会話の主導権を握れない点が難しいと感じました。
スコアはその分調整をされているような印象を受けましたが、二次試験に自信がない方には従来方式での受検をお勧めします


ライティングはタイピング技術に左右される→2021年度から選べるように!

ライティングテストには、受検級により120語、150語など、回答の目安となる語数の指定があります。CBT方式は、テキストボックスに回答を入力すると単語数が表示されるので、従来方式のように数えて確認する必要がない点がとても便利です。
1分間で30文字のタイピングができれば問題ないとされていますが、慣れていないと思わぬタイピングミスをしてしまうかもしれません。ローマ字打ちなど英語のタイピングにある程度慣れている、ブラインドタッチができるレベルの方は、CBT方式の方が従来方式よりも時間に余裕をもって回答できます。逆にタイピングに自信のない方は、筆記方式を選択するか、従来方式の方がお勧めです。

まとめると、

こんな人は従来方式がおすすめ!
・リスニングやライティングはメモを活用し整理して答えたい
・パソコンをほとんど使ったことがない、操作に不安がある
・面接試験が苦手、できるだけ対策時間を取りたい

こんな人はCBT方式がおすすめ!
・社会人で試験はできるだけ安く受けたい
・パソコン操作、タイピングが得意
・早く合否の結果が欲しい
・スピーキングには自信がある

社会人の方で「やり直し英語」の一環として、自分のペースで英検受検を考えている方にもCBTがお勧めです。CBTは一見誰がどの級を受検しているのかが分かりにくいためです。
従来試験だと、級ごとに教室が分けられているので、いわゆる「お受験組」など低年齢の受検者が同じ級にいると恥ずかしくなったり、気になってしまうかもしれません。

社会人の筆者オススメの受検方法

【筆者の場合は、このように従来とCBTを使い分けます】
既に合格圏内にいることが分かっていてバンドに余裕がある場合は、安価なCBT方式を受検します。逆に、受かるかどうか自信がないボーダーゾーンの場合は、二次試験の準備期間を用意できる従来方式を受検します。

英検面接試験対策にオススメのオンライン英会話

英検は日本独特の英語資格で海外での知名度はほぼありません。
オンライン英会話でも、ほとんどの講師が英検とはどんな試験なのか全く知識がないのが実情…。でも本気イングリッシュのオンライン英会話の講師たちは、オンライン英会話が流行る前から対面で英検指導をしていたので、テキストや英検の級別の知識に長けています。

お試し3回レッスンは、短期間の部分集中的な使い方もできます!
1次試験合格後の面接対策として、英検前の集中学習として、賢く利用しましょう。

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