英検準1級ライティング英作文対策【こう考える】

英語学習

英検のライティング問題は、これ!という絶対的な模範回答がありません。
どの程度答えられれば点数がもらえるのか、分かりにくいセクションです。
今回は、内容がかなり難しくなってくる英検準1級のライティングの解き方を一緒に見ていきましょう。ライティングの書き方の基本を押さえることで、英語のエッセイ・小論文へ応用することができます。


今回は英検準1級の2020年第2回のテスト問題を題材にしていきます。

2級ライティングとの違いは?

問題形式は同じです。
ただし、単語数制限が80~100語→120~150語に増えています。
また与えられたPOINTS4つの中から2つを選んで、
その観点に沿った英作文を書かなければなりません。

構成は以下の3段落です。

[introduction: 序論]
=賛成か反対かの1文
[main body: 本論]
=理由①と根拠
=理由②と根拠
[conclusion: 結論]
=言い換え文

 

1、QUESTIONを理解する

Agree or disagree: More needs to be done to improve public safety
(賛成か反対か:治安向上のためにより多くのことをする必要がある)

まず文の意味が分かるかどうかが第一関門です。
単語から意味を取れたとしても、一見して文構造が分かりにくいですね。
この文の主語は『More(より多くのこと)』です。普通moreと言うと、「より多くの~」という形容詞や副詞の用法を連想しますが、『代名詞』としての用法もあるため、単独で主語になることができます。

moreが主語だと分かれば、あとは分かりやすいですね。needが全体の動詞で三単現のsが付いています。need(s) to be done(される必要がある)、to improve public safety(治安を向上するために)のように分解できます。

2、POINTSに書かれた観点から賛成・反対を考えてみる

次に問題文に示されている4つのPOINTSからそれぞれAgree/Disagreeの根拠を考えてみます。それぞれについて複数のアイデアを考える必要はありません。1つ思い浮べばOKです。

accidents[事故]
★賛成:交通事故を減らした方が良い
あおり運転、飲酒運転、自転車、高齢者の運転ミス
・反対:自動運転普及への期待
・賛成:自然災害から起こる二次災害の防止、原発など
crime[犯罪]
・反対:日本の治安は世界の中で誇れるほど良い
★賛成:近年増える高齢者を狙った特殊詐欺、迷惑系Youtuber
food[食料]
・賛成:農水産業従事者の高齢化、食物自給率が低い
・賛成:コロナによる飲食店への補償
・反対:自由競争の過剰コントロールは資本主義に背く
technology[テクノロジー]
・賛成:SNSの誹謗中傷被害、個人情報漏洩への対処
・反対:防犯カメラやGPS,IPアドレスによる十分・過剰な監視
今回は例として賛成・反対それぞれのアイデアを出してみましたが、「賛成」の立場の方が書きやすい気がしますね。この中から『書きやすい』『論理性の高い』と自分が思うものを採用しましょう。今回は日本の高齢化社会と絡めて主張できそうな2案(赤字)を使用して賛成の立場から書いてみます。

もしあなたが反対意見で書いてみようという場合は、例えばテクノロジーの進歩(や中国『天網』との比較を交えた)青字の2案も良いかもしれません。他にも色々考えてみましょう。

トピックに関する背景・関連知識を持っているとライティングのアイデア出しがすばやく行えるだけでなく、意見や考察により説得力と深みがでます。日頃から時事やニュース、国際問題に関心を持ち、英語でも内容を調べたりするようにしましょう。

過去問や模試に触れることはもちろんのこと、国際英検の問題には日本と世界の関係性・役割についての問いが多いので、余力があればぜひ目を通してみましょう。

introductionは、高得点を狙うのであれば問とほぼ同じ意味の言い換え文を考えてみましょう。
ここで扱う文はintroductionconclusion2回使います。それぞれ別表現が使えるのがベストですが、制限時間の兼ね合いや、本文内容を充実させるアイディアがある場合は、導入部分のヴォリュームを抑えて、最初は I agree./ I disagree.と簡潔に答えても構いません。
そして、最後に言い換え文を持ってくると、単語数のバランスもとりやすいです。

[はいの場合]
〇I agree with this idea. (1回目)
◎I agree that we need to take more measures to improve public security.
◎I believe that we should implement more security policies for our peace.
[いいえの場合]
〇I disagree with this idea. (1回目)
◎I disagree that more measures need to be taken for improving public security.
◎I disagree that more things are necessary to make our lives safer.
【言い換えできるポイント】
・more(より多くのこと)をより具体的に、measures(手段)、policy(政策)という言葉で言い換えることができます。→『take a measure 手段を講じる』『implement a policy 政策を実施する』など、堅いですがこれらの表現がすぐに思い浮かぶようにしておきましょう。
・能動態、受動態を使って言い換えることができます。
・public safetyを類義語を用いて言い換えてみましょう。

3、1つの理由につき、理由とその根拠の合計3~4文程度でまとめる。

賛成・反対の根拠とする理由が決まったら、それがなぜ主張文に結びつくのかをまとめていきます。

問題提起→対策をする→問題が解消される
問題提起→対策をしないと→悪化するだろう
問題提起→原因や背景→解消案
問題提起→体験談→反省・考察

などの流れで考えると作文しやすいと思います。

高齢者の運転ミスによる事故が頻繁に報道される
→少子高齢化によりその数はますます増えるだろう
→郊外や田舎では車無しの生活は難しく免許返納に応じない人もいる
→優遇措置により自動運転車を普及させればこういった事故は減らせる

オレオレ詐欺など、高齢者を狙った犯罪も多く巧妙化している
→警察や銀行が呼び掛けているが十分ではない
→単身のお年寄りが安心して暮らせるために、地域の連携や技術的サポートが必要だ

ここでも、曖昧でどっちつかずの意見は書いてはいけません。減点対象になります。
討論会で自分たちのチームを勝たせるぞ!という意気込みで、不利な意見・関係ない意見は書かないようにしましょう。
[賛成の理由文と根拠]
Car accidents caused by older people are now a serious social problem. Due to the aging population, these accidents will expect to increase more and more. However, it is also difficult to live without a car, especially in rural areas. Some older people do not want to return their driver’s license even though they acknowledge their driving technique is not the same as before. Promoting self-driving vehicles through preferential treatment will allow reducing human errors. (75words)

Many crimes targeting the elderly, such as a telephone scam, are becoming more sophisticated. The police and banks make it known, but it is not enough. Local cooperation and technical support are needed for single older people to live in peace.
(41 words)

理由①でかなり文量を使っているので、理由②はやや控えめにしています。
同じ文量で作文するのであれば、50~60単語ずつを目安にしましょう。

3、テンプレートにあてはめて、指定された単語数内で文をまとめる。

最初に述べた通り、英検準1級のライティングの構成は以下の通りです。
前後を繋げるテンプレートを当てはめてみましょう。

①I agree with this idea. または I disagree with this idea.
②Firstly(第一に), [理由①の文と根拠]
③Secondly(第二に), [理由②の文と根拠]
④Therefore(したがって), [言い換え文]

※単語数に余裕があれば、①は[自分の意見] for two reasons(二つの理由で).にしてみましょう。
→単語数が逼迫している場合は、for two reasons は省略して構いません。
→単語数が逼迫している場合は、I agree thatの部分は省略してthatの中の部分だけ書いても構いません。(disagreeの場合も同様ですが、中身を否定にすることを忘れないようにしましょう。)

[賛成の回答例]
I agree with this idea for two reasons.
Firstly, car accidents caused by older people are now a serious social problem. Due to the aging population, these accidents will expect to increase more and more. However, it is also difficult to live without a car, especially in rural areas. Some older people do not want to return their driver’s license even though they admit their driving skill is not the same as before. Promoting the widespread use of self-driving vehicles through preferential treatment will reduce the number of accidents caused by human errors.
Secondly, many crimes targeting the elderly, such as a telephone scam, are becoming more sophisticated. The police and banks make it known, but it is not enough. Local cooperation and technical support are needed for single older people to protect their assets.
Therefore, I agree that we need to take more measures to improve public security.【149 words】

(私はこの考えには2つの理由で賛成です。
第一に、高齢者による交通事故は今や深刻な社会問題となっています。高齢化が進んでいるため、こういった事故は今後ますます増えることが予想されます。しかし、特に地方では、車がないと生活が困難と言う問題もあります。高齢者の中には自分の運転技術が昔とは違うことを分かっていても、免許証を返したくないという人もいます。優遇措置で自動運転車の普及を促進させれば、ヒューマンエラーによる事故を減らすことができるでしょう。
第二に、電話詐欺など高齢者を狙った犯罪が巧妙化しています。警察や銀行が呼び掛けていますが、それだけでは不十分と言えます。独身高齢者が資産を守るためには、地域の協力や技術的な支援が必要です。
そのため、より一層の治安向上のための対策が必要であることに賛成です。)

全体の単語数を見ながら、理由文の内容を加筆・修正しました。
理由②が薄っぺらくなってしまいましたが、これくらいの文量で150字上限すれすれになります。

もしパソコンが全くの苦手でなければ、CBT(オンラインで受けられる英検)をお勧めします。
オンラインテストでは単語数カウント機能があるので、いちいち単語数を数えなくて済み、準1級のような文量のライティングだとこれによる時間の節約効果がかなり効いてきます。

そもあれ、なによりまずは文構成がちゃんと指示された形に仕上がっていることが重要です。そのうえで点を稼ぎに行くのであれば、2級や準1級範囲の語句で使えそうなものを積極的に使っていきましょう。

[減点を避ける見直しポイント]
・大文字小文字・スペルミスには気を付けてください。
・固有名詞にはtheが付かないことに気を付けてください。
・a/anやthe, 複数形のs, 三単現のs忘れが無いか気を付けましょう。
・綴りに自信が無ければ、簡単な単語でもいいので別の単語を使いましょう。
・指定されている単語数に収まるように文章を調整しましょう。

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