フィリピンに荷物を送る時は関税に要注意

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長期の海外留学でありがちなのが、両親が段ボール一杯にお菓子や服を送ってくれたり、あるいは自分で生活用品を送ったり…しかし、フィリピンは関税が高い国。何も知らずにフィリピンへ物を送ると、送ったものの価値以上の関税を請求されて痛い目を見るので注意が必要です。
ここでは日本からフィリピンに何かを送る際に、気を付けなければならないことをお話しします。

郵便局経由は面倒くさい

まず、日本とフィリピンの郵便局のシステムがかなり異なります。
というより、日本の郵送・運送のシステム&クオリティは世界で一番だと思います。

日本では自宅まで荷物を届けてくれるのが普通ですが、フィリピンでは郵便局まで取りに行くのが普通です。荷物が届くと「Notice Card」という紙が住所に送られてきて、30日以内にその市の郵便局の保管センターへ夕方5時までに取りに行かなくてはなりません。働いている人や留学生は授業があるため、なかなか行きにくい時間帯です。因みにセブの保管センターはダウンタウンの海沿いにあり、日本人が普段あまり出かけるようなエリアではありません。時間帯次第ですが、タクシーで往復800~1000円くらい掛かるでしょうか。

ここでの荷物の引き取りは早ければ受付から30分、遅いと2時間掛かることもあります。

そして、気を付けたいのが発送側は送料も含めて全て支払っているという認識なのですが、ここで必ず受取手数料112ペソ(約240円)の支払いがまずあります。それだけでなく、荷物の量が多いと関税+消費税を徴収されることがあり、古着や日用品を送っただけなのに1~2万円の税金を取られる人が毎年続出しています。

残念ながら、どれにどのくらいの関税が掛かっているのかの内訳を知ることはできません。(問い合わせても教えてくれません。)そして、関税局がもっとも腐敗している官庁の一つに数えられるように、徴収される関税額はその担当者によってバラバラで、外国人だからとぼったくりを受ける人も多いようです。


iPhoneを送ったら、知らない人のサインで勝手に受け取られていた、なんてことも…。
荷物を勝手に開けて、金目の物だけ抜き盗っていく人も残念ながらいます。

では、どういった手段で送ればよいのか?

まず前提として、『渡航する時に持っていく』『フィリピンでも手に入るものは送らない』を徹底して頂きたいと思います。(セブでは、ポッキーもキットカットもコアラのマーチも買えます!)
そのうえで、どうしても日本から送る必要のあるものが出てきた場合、高額な関税を避けるためのいくつかのポイントがあります。

受取人名はできればフィリピン人で

外国人という偏見からぼったくりの被害にあってしまうのを防ぐ方法として、受取人をフィリピン人にするという手があります。ただ、郵便局受取ですとその人が取りにいかないといけなくなりますので、親戚や家族、仲の良い友人など信頼が置けて頼れる人がいる場合に限られると思います。


送るものは合計2万円相当まで

荷物を海外に送る時には、品名と金額を記入しますが、この額が2万円を超えないようにすれば、名目上関税は掛かりません。また、新品や綺麗な物は価値があると見なされることが多いため、品名には「中古(used/second hand)」と併記するほうが良いでしょう。
私は念のため、送るときは1万5千円を超えないようにしています。

Amazon経由だと、早くてトラブル少なめ

参考書や問題集など、書籍をフィリピンに送りたい場合はAmazonがお勧めです。
2度利用したことがありますが、いずれも1週間以内に到着し住所まで届けてくれました。(ただし、荷物はいずれも一度開封されて中身を確認されていました。)
決済の時に「輸入税等前払い金」という名目で関税を先払いしますので、基本的には後で関税を請求されることはありません。

フィリピン、インド、インドネシアへの配送(関税先払い):

配送オプション 配送1件ごとにかかる料金 商品1点ごとにかかる料金
AmazonGlobal海外配送(プレミアム)の場合 ¥1,200 ¥900/kg*
* 容積重量と発送重量のうち、より重い方をもとに算出します。

大量に送りたい、時間が掛かっても良い場合は船便

時間は掛かるものの、高額な関税を回避しやすい手段として『船便』を挙げる方が少なからずいます。バリクバヤンボックスが有名です。


4週間は船便ではかなり早い方で、バリクバヤン以外の船便で利用した人の中には3ヵ月~6ヵ月掛かったなんていう人もいます。「いつ届いても問題ない物」を送るのに向いています。

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