1.セブ島に留学しようと思ったきっかけ
2025年4月から夫の仕事の関係で海外にて生活する予定でしたが、ビザの関係で出発が遅れてしまいました。私自身、海外で生活する上で英語(特にリスニングとスピーキング)に不安があったこと、娘には英語のある環境での生活に耐性をつけさせたいと思っていたことから、1か月間の親子留学を決意しました。セブ島に決めた理由は、地理的・金銭的な理由からです。
本気イングリッシュを選択した理由は、インスタグラマーのかかさんが紹介していたことをきっかけに知り、代表の浦田さんとオンラインで面談をした際に、1人担任制であることや2歳の娘にも(シッターサービスではなく)授業をしてくださること、その他魅力的だと感じる要素が多かったからです。
2.実際にセブ島に留学してみての感想
最初のワンオペ期間は何かと不安も大きかったのですが、日本人スタッフの方が常にいてくださることがありがたかったです。春休み後の閑散期に入校したこともあり、私たち以外に生徒はいなかったので、娘は先生やスタッフの方々から本当にこれ以上ないくらい可愛がっていただき、毎日色々な方とコミュニケーションを取ることを楽しんでいました。(学校だけでなく、アパーテルのスタッフや居住者、ランドリーやパン屋さんのスタッフなどなど)日本語のない環境に身を置くことは初めての経験でしたが、それをセブ島で経験できて良かったと思っています。
家族で成長することができたと感じています。
3.英語の上達について
①母:わたしは、留学前はリスニングとスピーキングに苦手意識がありました。留学後の現在も未だそれは拭いきれていませんが、1か月英語を使ってしかコミュニケーションを取ることができなかったため、だいぶ耳が英語に慣れましたし、わからなくても質問しながら相手の言いたいことを理解できるようになりました。スピーキングに関しては、「できない」「恥ずかしい」という思いが消え、「とにかくダメでも良いから何か話す」というマインドに変わったことが大きかったです。
4.当校のシステム、講師について
先生方の熱意は本当に素晴らしく、教え方はもちろんですが1人の人としてとても尊敬できる方ばかりでした。
具体的に良かった点を挙げると、
① 担任制
1人の先生がずっと教えてくださるので、自分自身の課題や苦手なところをくみ取ってくれます。また、成長を自分のことのように喜んでくれるのも嬉しかったです。
② 2歳児の受け入れ
娘は機嫌が悪くなったり、お腹が減ったり、眠くなったり…たびたび母に泣きついたり、授業をボイコットしたりと先生は大変だったと思います。それでも、娘の好きな歌を一緒に歌ったり、ゲームをしたり、おままごとをしたり、シール貼りをしたり。とにかく色々な方法で楽しませてくれました。帰国してすぐの頃は「ベビーシッターでも良かったかもしれない」と思ったのも事実ですが先生がずっと英語で話しかけてくれたおかげで、たくさんの言葉が娘の頭に溜まっている状態で、帰国後、ふとした瞬間に英語のフレーズや歌が飛び出し、驚いています。
③ 柔軟な対応
1週間、娘の様子を見ていて1日6時間の授業を受けることは難しいと判断しました。日本人スタッフの方に相談して、午前2時間、お昼休み3時間、午後2時間というスケジュールに変更し、できなかった分は帰国後のオンラインレッスンに振り替えてくれました。これは本当にありがたく、他の学校ではなかなか難しいのではないかと思います。また、留学中にホーリーウィークを挟んだのですが、セブの方にとってとても重要な祝日であるにも関わらず、授業をしてくれたのも助かりました。(他の学校はお休みだったそうです。)
④ 双方向の授業
一方的な授業ではなく、こちらからのリクエストにも応えてくれて、一緒に授業を創っているという感じがしました。3週目の途中で、的確かつ迅速に話せるようになりたいという思いから、アウトプットの時間と細かな添削をリクエストしたところ、先生はすぐに対応してくれ、よく使うフレーズ等を授業の最初に学習した後、トピックを決めて、質問に答えていき、文法や言い回しなどその場で指摘してもらうという授業方法に変えてくれました。
⑤ 豊富な課外活動
たくさんの課外活動が用意されていて、座学を頑張ったご褒美と称して、先生方と水族館やモールへ行ったり、市場へ行ったり、バジャウ族の炊き出しやアイランドホッピングなどたくさん楽しむことができました。
5.学校周辺の環境、治安について
部屋から学校まではエレベーターで30秒です。暑い中、外に出なくても良いというのがワンオペ留学のわたしにとっては、とても助かりました。プールもほぼ毎日入りました。部屋に蟻が何度も出たのがストレスでした(1度部屋を変えてもらいました)。虫よけ対策をしておくと良いかもしれません。ランドリーはアパーテルから徒歩2分のところに毎日行っていました。たたんでくれるのがありがたかったです。(娘はここのスタッフの方からバナナやお菓子をもらって食べる程可愛がってもらってました。)ご飯は徒歩5分ほどのガイサノカントリーモールで食べたり、Grabを使ったり、自炊することが多かったです。交通量の多さに最初は圧倒されましたが、しばらくすると慣れました(5車線も地元の人に交じって渡れるようになりました)。物乞いをしている人もカントリーモール周辺に何名かいましたが、身の危険を感じることは一度もありませんでした。
6.セブ島で一番思い出に残っている事について
アイランドホッピングとバジャウ族への炊き出しツアーです。アイランドホッピングは、ワンオペ終了記念ということでスタッフの方と母と娘の3人で参加しました。セブ島にいながらも、海を見るタイミングがなかったのですが、アイランドホッピングツアーに参加して、燦燦と太陽が照り付ける中、ただただ海の上で船に揺られながらぼーーっとしたあの時間が忘れられません。
幸せなひと時でした。また、ビビりな母で悲鳴ばかりあげていましたが、スタッフの方のサポートもあり、初めて足が付かない海で泳いだり、魚を見たりすることができて、この年になっても苦手を克服できたことがとても嬉しかったです。
バジャウ族の炊き出しでは、やはり現地に行って初めてわかることが沢山あると感じました。写真では暑さや臭いや人々の熱気などは感じることができないので、家族みんなで同じ空間を共有できたことに価値があると思っています。また、炊き出し後に先生方と話をして、フィリピンの方から見るバジャウ族への見方というものも知ることができ、日本における貧困の構造と似ているように感じました。支援そのものが自立を阻害することのないようにするためには、どのような関わりが必要なのかも考えるきっかけになりました。
7.留学後の変化について
①母:1か月で身に着いたものが、帰国してものすごい勢いで元に戻っていく実感があり焦っています。意識的に英語を学習する時間を設けて、話したり聞いたりすることの大切さを感じ、毎日少しでも英語に触れることを心掛けるようになりました。
②娘:日常の中で突如、英語のフレーズや歌が飛び出てくるようになりました。先日はフォニックスの「A, A, Apple! B, B, Blue! C, C, Cat! D, D, Doogy!」をいきなり言い出して驚きました。Five little dugsやFive little monkeys jumping on the bedは今でもお気に入りの歌で毎日歌っています。機嫌が悪くなり怒る時はものすごい剣幕で「Nooooo!」と言うようになりました。笑
③父:たった1週間ですが英語の環境で過ごしたことで、日本に戻ってからも見えるもの、話そうとすること、全て英語に変換しようとする癖がつきました。また、英単語帳を読んだり、通勤中に英語関連のyoutubeを聞き流したりしていますが、以前よりも集中度が高まっています。
8. 今後の目標について
①母:海外生活の中でママ友と英語で会話する!あわよくば海外で働きたい。
②娘:海外の保育園に順応する。友達と遊べるようになる。
③父:英語能力を高め,海外の研究者と円滑に (日本語と同じレベルで) コミュニケーションがとれるようになる。