世界で最も長いクリスマスシーズンがスタート

フィリピン文化

クリスマスと言えば、12月24日~25日に掛けてですが、フィリピンではなんと9月1日からクリスマスシーズンがスタートします。フィリピンは、世界で最も長くクリスマスをお祝いする国なんですよ。

クリスマスまでにはハロウィンもありますが、フィリピンではそこまで浸透した行事ではなく、日本の方が盛大的に祝っているイメージがありますね。9月を過ぎると、町やスーパー、ショッピングモールなど、徐々にクリスマスの飾りつけを始めていきます。


フィリピンのクリスマスの飾りつけは、クリスマスツリーとこの星型の電飾が中心です。

この星はパロル(parol)と言って、伝統的なものは竹とセロファンまたは日本和紙で作られていますが、現代ではガラス製のもの、プラスチックで電気が付くものなど色々な素材があります。形も多様ですが、立体的な星型で、足の部分に2つ、短冊のようなヒラヒラが付いているものが多いです。

パロルを販売する人達は6月初旬からその制作をはじめ、10月を過ぎるとジープニーのルート上を中心に道路脇で売り出していきます。パロルはフィリピンの伝統的なクリスマスの飾りつけだけでなく、パロルを作っている人にとって貴重な収入源となります。

パロルはドリームキャッチャーサイズから、大きいものは1メートル以上のものまでありますよ。

そんな楽しいクリスマスシーズンですが、宗教的にでしょうか、フィリピンではこのシーズン、貧しい人に金銭的な援助を行う意識が日本よりも浸透しているため、地方から都会へ物乞い目的で上京してくる貧困層の人々が多くなり、12月にかけて相対的に治安が悪化します。

と言っても現在はコロナ対策で、他所から他所への移動にはトラベルパスやメディカルサティフィケート、外出にはQRパスが必要です。警察や軍の監視・コロナの感染自体を恐れて、そういう人達は例年より少ないとは思いますが、都会の中で失業者が多くなっているのも現実、フィリピンに現在滞在されている方は普段以上に身の回り品の管理には気を付けてくださいね。

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