カレンとケンにご用心、隠れたもう一つの意味

役立つ英会話表現

KarenさんとKenさん、どちらも一般的な海外の名前で、日本でも「可憐」「華怜」や「健」「賢」…など一般的にある名前ですね。しかし、この二人にはお気の毒ながら、最近では「〇〇な人」という意味で使われることが多くなっているのです。

それでは、意味を紹介する前に「”カレン”さんの特徴」を動画で見てみましょう。

“カレン”さんの特徴をまとめると…

・自己中心的な白人の中年女性(ブロンドヘアのボブスタイルが多い)
・店員に無礼な態度を取り、すぐに「責任者を呼んで」と言う
・「これ録音しているから」と脅す
・人種差別をする(黒人や有色人種を犯罪者扱いする)
・コロナ対策に反対する(マスク着用を拒否するなど)

などがあります。

上記のような「はた迷惑なおばさん」の動画やストーリーがSNS各所で炎上した結果、2018年頃には総称・スラングとしての「カレン」がすっかり定着してしまいました。なぜ「カレン」なのかは諸説あり由来がはっきりしませんが、今ではオンライン辞書「アーバンディクショナリー」などにもこの意味が掲載されています。(そして、面白いことに世代によって名前が変化します。)


典型像がかなりはっきりしているアメリカ。

因みに、このステレオタイプの意味を示す場合には、普通名詞扱いになり、a Karen と表現します。あるいは ‘Karen’ と表記されていることも多いです。Kenは「カレンの男性版」として定着しています。


ケンとカレンが悪い意味で有名になってしまった出来事の一つとして、上記の写真の出来事があります。白人のカップルの手には拳銃。矛先はなんと、黒人の人種差別撤廃を訴えるBLM集会…。
ハリーポッターのスリザリン生のような意識の人達は実際にいるんですねぇ。

もしあなたが、不幸にも「カレンさん」「ケンさん」である場合、自己紹介の時に「私の名前はカレンだけど、”カレン”ではないので安心してね」などちょっとユーモアを入れてみても良いでしょう。大多数の人は「まとも」な方ですので、名前だけで人を判断することはありません。


もう一つ、Karenに関連して世代を表すの用語も見ておきましょう。

上記のイラストにあるように、(Baby) Boomerという言葉があります。
Baby Boom(ベビーブーム)+er(人)、つまり「団塊世代の人々」を指すスラングです。
若者が使う時は、大抵「頭が堅い、考え方が古い、年寄り」という意味がこめられます。


日本のそれとは異なりますが、アメリカでは大まかにこのように分類されています。
日本の「ゆとり世代」「さとり世代」よりも簡単に覚えられて、説明も楽ですね。
Generation Yは「ミレニアム世代」とも呼ばれていますよ。

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