海外旅行や輸入雑貨店で、変な日本語に遭遇したことはありませんか?
見つけた時は「日本語のできる人が一人くらいチェックしないものなんだろうか…」と思いますが、外国人も全く同じことを日本に来て思ってるかもしれません。
実は日本国内にある英語表記の看板やメニューにもこれと同じくらい間違った英語表現が溢れています。いくつかピックアップされているものを見ていきましょう。
DoSPOTは日本のフリーWifiのスポットの一つで、首都圏で見たことある人も多いと思います。
一見なんの変哲もない「Free」という単語。語順の取扱いに注意しなければいけません。
Free 〇〇 誰でも自由に使える〇〇
〇〇 Free 〇〇禁止/含まれていない
と、語順によってほぼ正反対に近い意味になります。
Smoking Freeなら「喫煙禁止」という意味ですね。
フリーと訊くとなんでも無料のように感じますが、日本でも近年は「グルテンフリー」など後者の使われ方が浸透してきています。
もうすぐクリスマスですが、ラッピングサービスを英語で説明している箇所がおかしいです。
「無料で」と言いたい場合は、for free です。
お申しつけください、の部分も to tell(話す) ではなく to ask(尋ねる) が自然な表現です。
「理由」から入ってしまい「結論」を最後に書いてしまうのは日本人あるあるですね。
英語ではまず結論から書きますので「DO NOT ENTER」とまず表記すべきです。こういった看板でBecause を用いて理由をつらつら書くことは一般的ではありません。理由を書く必要があるのであれば、Danger.の一言でよいでしょう。
No Photoくらいで良かったのですが、Shootという動詞を使ってしまったがために「発砲しないでください」という意味になってしまいました。
冷蔵庫に貼ってあったサインですが、「使えません」→「使わないでください」として、Do Not Useであったり、故障中であれば Out of Order が定型表現です。現状を説明するのではなく、相手に何をしてほしいか、何をしてほしくないのかを書くようにしましょう。
これも「現状説明」や「理由」が先に来てしまっている悪文です。
英語では「結論」が先なので、乗客にどうしてほしいのかと言うと「お釣りが出ないようにピッタリの運賃を準備してください」と表記すべきです。そのうえで、両替のマシンが使えますよ、と案内をします。
Please prepare exact amount of fare. Changing machine available onboard.
日本語をそのまま翻訳すればよかったのですが、英文をみると理由が先になってしまっていてしかも結論が見当たりません、それにしてもその表現が面白い看板ですね。
If you fall in the pond, you will be boiled.
(その池に落ちてしまったら、あなたは茹で上がってしまうでしょう)
温泉地でしょうか…。
No Entry.やKeep off. で立ち入り禁止の意味になります。
Burn Hazard.と併記すれば高温注意、火傷注意の意味を伝えられます。
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電車や公共・自治体のものを含めて、国内の看板の英語は全て正しいわけではありません。
不自然な英語かもしれないことを頭の片隅に入れて、英語の勉強の際にはそのままコピーしてしまわないようお気を付けください。