現在私は67才です。英語は、学生時代一番苦手で一番嫌いな教科でしたが、英語ができる人に対して、強い憧れがありました。
英語の勉強を始めたきっかけは、40代、50代で、何回か夫と海外旅行を経験した時に、あいさつや買い物程度の英語が話せるようになりたいと思ったことと、定年で仕事を退職をする少し前に、私の住んでいる埼玉でも東京オリンピックのボランティアができるということを知ったことです。
仕事を退職してから、少しずつ自分なりに英語の勉強を始めました。年を取っているので、覚えては忘れるの繰り返しでした。それでもなんとか勉強を始めてから4年後、まだまだ片言英語しかしゃべることができないのに、留学先を探しました。東京オリンピックの時期も迫っていたので、一人で外国に行くという不安よりも、何とかうまくなりたいという気持ちが強かったのだと思います。
日本にいる家族に何かあっても、すぐに帰れる近い場所だということ、親日家が多いこと、料金も自分の貯金で何とか行けるところとして、フィリピンを選びました。
もちろん東京オリンピックは終わってしまいましたが、英語の勉強はその後ずっと続けています。セブ留学はこれで4回目となり、今回初めて本気イングリッシュさんにお世話になりました。
本気イングリッシュは宿泊と学校が同じホテル内にあるので、安心安全でとても便利でした。朝食付きでしたが、部屋にはキッチン、冷蔵庫、鍋、皿、電子レンジ、炊飯器などがあるので、近くのスーパーで肉や野菜を買って、自分好みの料理も楽しむことができました。
本気の先生方の中には、来日されたことがある方もいらして、日本に対して大変いい印象をもっていらっしゃいました。 そのためか、先生方みなさんが、とても親しみやすい方が多くて、私の名前をすぐ憶えてくださり、よく声をかけてくださいました。私を担当してくださった先生は、若い女性の先生でしたが、教え方のスキルが豊富で、毎日まったく飽きることなく本当に楽しく勉強ができました。
今回私は、初めて先生に孤児院(親に捨てられたり、親が死別、行方不明)に連れていってもらいました。そこは、お金の寄付はなく、物品の寄付だけを受け付けるとのことだったので、オムツやミルクなどをスーパーで買っていきました。部屋は広いのですが、やはり、簡単な作りの建物でした。食費などの経費は、全部ボランティアだけで賄っているとのことでした。 親を知らない子供もいるそうですが、子供たちの瞳はキラキラしてとても人懐こく、かわいかったです。 一人だけ、女の子がベッドに横になっていました。かなりの栄養失調と何かの病気にかかっていたのかもしれません。まさに、骨と皮のような状態でした。大きく見開く目で、私のつたない英語に首を振るだけでした。
フィリピンでは、若いカップル(高校生のカップルも含んで)の女の子の妊娠がわかると、男の子は逃げてしまうことが多いとのこと。また、中絶禁止というキリスト教の宗教も絡んでいて、しわ寄せは何も罪がなく生まれた子供にくるという現実を目の当たりにして、複雑な気持ちになりました。
留学中、家族で来ている韓国の子供をたくさん見かけました。バカンスというよりは、英語習得を目的に来ているようでした。韓国キッズも休み時間は、日本の小学生と同じで元気一杯でしたが、先生とは、英語を使って上手に話しをしていました。
これを見て、やはり英語はこれからの未来を担う子供達にこそ、絶対に必要なことだと強く感じました。 日本の小学校も少しずつ英語教育が充実してきましたが、小学生の間に英語漬けで何週間か勉強した方が、私たち大人に比べて、簡単に習得できるとのことです。次回は私も孫を連れて来たいと思いました。
たくさんのことを感じて、とても満足できた17日間でした。ありがとうございました。