フィリピンの男性に熱狂的に支持されているギャンブル、それが闘鶏 cockfighting です。
文字通り軍鶏を戦わせてその勝敗を賭けるというもので、セブにもいくつか闘技場があります。
日本でもなんと「日本書紀」に闘鶏の記録が残っているそうで、娯楽の一つとして全国的に広がりを見せました。しかしながら、現在、東京をはじめとする5都道府県では闘鶏は禁止されています。
フィリピンでの闘鶏の熱気は、ボクシングに通じるものがあります。
闘鶏では、鶏の足には、上記のような釘または鎌状のナイフが取り付けられます。
勝敗の判決はいたってシンプル。どちらかの鶏が先頭不能になるまで、つまり瀕死または死亡するまで戦わせます。試合のほとんどで、負けた鶏は致命傷により死んでしまうそうです。
マンダウエ市で最も近いのは、学校から車で約7分の「マンダウエコロシアム」です。
入場料が1人30ペソ掛かります。(2019年時点)
賭け方は、会場にいるブローカーに自分の賭けたい方(青コーナー(=MERON)か赤コーナー(=WALA)か)を告げて、賭け金を渡すだけ。試合が始まると賭けることはできません。ブローカーの記憶力だけが頼りと思うと恐ろしいですが、勝てば2倍になって戻ってきます。客同士で賭け合うこともあるそうで、会場は活気と怒号に包まれています。
会場の男女比率はほぼ100%男性で、あまり女性や観光客が行くところではありませんが、ディープなローカルの雰囲気を体験するには良いところかもしれませんね。
ちなみに、子供版の闘鶏のようなものもあります。
ただし鶏を戦わせるのではなく、蜘蛛を使います。その名もspider fighting(雲がっせん)
蜘蛛が苦手な人もいると思いますので画像は出しませんが、マッチケースの中に蜘蛛を入れて持ち運び、棒に両端に2匹の蜘蛛を配置、遭遇させて戦わせます。セブの属するビサヤ地方で特に人気で、もともとは子供の遊びでしたが、大人による強い蜘蛛の売買や賭け事なども行われているのだとか…。
これらのギャンブルは、コロナ禍中の現在は密回避のために一時的に禁止されています。
それでもギャンブルの中毒に負けた人達がときおり逮捕されていますので、くれぐれもほどほどにしておきましょう。