【知っ得!】英語でこういう言い方があるのか調べたい時に使えるGoogle機能

英語学習

英語を勉強していて、文法的には合ってるんだけど、こういう言い方をネイティブはするんだろうか?AとB、自然な言い方はどっちかな?なんて思ったことはありませんか?

今回は、そんな傾向を知ることができるGoogleの機能「Ngram viewer」をご紹介します。

Ngram viewerとは?

Ngram(https://books.google.com/ngrams/)とは、Googleによる図書のデジタル化によって得られたデータを元に、ある単語や文章が、最大で1500年から現代までの資料にどのように表れていたかをグラフで確認することができる機能です。
これを使うことで、本の中で「どれくらいの頻度でその単語や表現が使われているか」を知ることができるので、客観的にネイティブにとって自然な表現なのか、今風の表現や古い表現なのか、の判断材料にすることができます。

たとえば、例に上のグラフは
・go back home
・go back to my house
の二つの表現をコンマで区切って、その出現頻度をNgramで調べたものです。

この2つは文法的にはどちらも間違っている訳ではありません。
しかし、一目瞭然、圧倒的にbo back homeの方が出現頻度が高く、こちらの方が一般的な言い方であるということが分かります。

もうひとつ見てみましょう。

上のグラフは
・tonight
・this night
の二つを比較したものです。
両表現とも「今日の夜」のことを表しており、現代では圧倒的に”tonight(今夜)”が使われていることが分かりますが、1900年以前は”this night(今宵)”が一般的であったことが分かります。

つまり、”this night”は100年以上前には一般的に使われていたものの今は廃れている、時代劇調の古い言い方と言うことがここから分かります。

Ngram viewerどうやって使うの?

使い方はとても簡単です。まず、Ngram viewer(https://books.google.com/ngrams/)のサイトに飛びます。そして、検索欄に調べたい単語やフレーズを入力するだけ!
コンマを入れることで、複数の表現を比較分析することができます。

言語を選択する(オプション)

Ngramでは、アメリカ英語、イギリス英語、中国語、ロシア語、スペイン語など、色々な言語を調べることができます。英語学習で使用する場合、基本的には「英語」設定にし、イギリス英語とアメリカ英語での出現頻度の違いを調べたいなど、場合によって使い分けましょう。

調べる年代を変更する(オプション)

初期設定では検索範囲は1800~現代の設定になっていますが、1500年までさかのぼって調べることができます。検索範囲を狭めれば、年代によるより詳細なグラフを得ることができます。

その他の設定


大文字小文字を区別するかどうかの設定があります。
caseは大文字小文字、insensitiveは敏感にならない、という意味で、case-insensitiveとあるので、「大文字小文字の違いに敏感にならない=区別しない」となります。
通常は、これによって検索結果が大きく変わることはあまりありません。

実際に調べてみよう

英語学習者の中で、visit thereという表現は可か不可かという議論がしばしば交わされます。

visitは後ろに目的語(名詞)を取る動詞なのに対して、thereは副詞だから文法的におかしい、visit itやvisit the placeとすべき、というのが一般的な考えです。一方で、アメリカ英語話者の中ではこの言い方でも違和感はないと答える人もいます。

ネイティブはどのように使っているのか、Ngramで調べてみましょう。


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