日本と異なるフィリピンの家族観

フィリピン文化
フィリピンはカトリックの国です。
「愛」に溢れる国で、とても「家族」を大切にします。

キリスト教の戒律により離婚や中絶が禁止されているフィリピンの出生率は、2017年で2.64
働き盛りの人たちの世代では3~4人兄弟が一般的で、それ以上も少なくないのだとか。

また、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、いとこ、姪、甥など、親戚たちと同じ家に住んでいることが多く、家の中はとても賑やかです。核家族の日本とは対照的です。

大家族を支えるために親がせっせと働いているのかと思いきや、子供が大人になる頃には既に定年して無職の親も多いのが現実。貧困や食生活の偏りなどで、50代までに体を悪くしてしまう方も多く、中には20代前半のフィリピン人の先生から、親はもう他界しているという話を聞くことも…。

フィリピンでは、子供が大きくなって働けるようになると、子供が親に対して育ててもらった恩返しをするという考えが一般的です。働けない親の代わりとなって、下の兄弟の学費や家族の生活費を一番上のお兄ちゃんやお姉ちゃんが稼ぐようになります。稼いだ給料の実に6~7割を家族の支出に回し、生活を支えています。

フィリピンの給料は大卒で月約3万円
これはフィリピンでは、ごく当たり前のことです。

当校の講師達も、給与の大半を親に送金して、家族全員の生活を支えています。

このような一家の大黒柱を英語で、breadwinner(ブレッドウィナー)と言います。

過酷な中で日々暮らしているようにも見えますが、フィリピンは幸福度の高い国のひとつ
英語の勉強だけでなく、「豊かさ」とは何かを考える機会になればいいですね。

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