外国人に「震度」は伝わらない?地震関連英単語

英語学習

東北で大きな地震がありましたが、皆さま大丈夫でしたでしょうか?
日本人はマグニチュードよりも震度で地震の大きさを計りますが、これは日本独特の指標のため、海外で『震度5だった』と言っても正しく伝わりません。それでは、なんと表現するのが良いのでしょうか?

今回は、そんな地震に関する英単語と関連用語について一緒に勉強していきたいと思います。

「震度」をGoogle翻訳するとintensityだけど…?

まずは単純に震度を英語で何というか調べてみましょう。
そうすると、

地震強度 Seismic intensity(サイズミク インテンシティ)
という言葉が出てくると思います。
難しいなと感じる場合は、earthquake scale(アスクウェイク スケイル)でも伝わります。
でも、そのまま使うのはちょっと待ってください…!なぜなら、震度の階級表は国際的に統一された標準的な規格がなく、各国がそれぞれ異なった指標を使っています。

規格名称 震度 階級 使用国
気象庁震度階級 1-7 10段階 日本のみ!
修正メルカリ震度階級(MMI/MM) 1-12 12段階 アメリカ、韓国、フィリピンなど
メドヴェーデフ・シュポンホイアー
・カルニク震度階級(MSK)
1-12 12段階 ロシア、東欧諸国、
イスラエル、インドなど
中国震度階級 1-12 12段階 中国
ヨーロッパ震度階級 1-12 12段階 ヨーロッパ諸国

日本以外の国はほぼ12段階の指標を使用しているため、震度7が最高値の日本の指標は、海外の人に正しく伝わらなさそうです。

解決方法は2つが考えられます。

①最高値が「7」であるということを伝える

『7段階のうちの5だった』のような表現をすれば、正しく伝わりますね。

『X段階のうちY』の英語表現

▶”Y” out of “X”
▶”Y” on a scale of 1 to “X”

(例)10段階のうちの8だった。
It was 8 out of 10.
It was 8 on a scale of 1 to 10.

(例)震度5強だった。
It was 5 Upper out of 7.
It was 5 Upper on the Japanese seismic intensity of 1 to 7.

②12段階に言い直す

正確な相互比較は困難ですが、アメリカやフィリピンで使われているMMIに例えて『MMIだったらこれくらい』という表現を使うのもひとつです。因みに、メルカリ(Mercalli)はイタリア由来なので、日本のフリマサイト「メルカリ」と同じような発音で問題ありません。あえて言うなら、「カ」の部分にアクセントがきて「メルーリ」のような発音です。
Xのようだ、YでいうところのX
▶like X(例)日本の震度5弱はメルカリ震度6くらい。
5 Lower here is like 6 MMI(Modified Mercalli Intensity).

地震に関連する英単語


今回は停電が問題になっていますよね。英語ではどのように表現されているのでしょうか。

  • 停電【 power outage 】
    powerは電気のことで、例えば賃貸を借りる時の光熱費の負担について言い表す時にも使われます。
  • 揺れる 【 jolt 】
    shakeと同じ意味ですが、衝撃、強くショックを与えるという意味合いがあり、そのインパクトを表現するためにニュースでよく使われています。
  • 津波警報【 tsunami alert 】
    英語では「チュナミ」という人も多いです。
  • 避難する【 evacuate 】
    避難所は、evacuation shelter と表現できます。
  • 震源地【 epicenter 】
  • 余震【 aftershock 】
  • 瓦礫【 debris 】
    発音は『デブリ』です。科学系分野ではカタカナ語として日本語でも使われています。
  • 気を付けて過ごしてください【 stay safe 】
    被災者を案じる気持ちを伝える英語の定型表現です。直訳すると『安全に滞在してください』になりますが、要は『用心してくださいね』『安全第一ですよ』という感じの意味です。
  • 一時停止 【 suspend 】
    東北新幹線など、線路が復旧するまで一時的に運行を取りやめています。こういった『一時的』なサービスの停止、中断を意味する単語です。

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