国際線が恋しい皆さんに向けて…!
国際空港で流れる搭乗案内アナウンスを聞いて英語を勉強していきましょう。
空港アナウンスは、環境音に加えてエコーがめちゃめちゃ掛かっていて、実は上級者でも聞き取りが難しいんです。
今日は【遅延連絡】に絞って学習しますよ!
前回の最終案内とは違ってイレギュラー放送なので、定型表現が少なく難易度はより高めです。
しかし、それでも出てくる単語・表現にはある程度の傾向はあるので一つずつ覚えていきましょう。
【遅延連絡でよく登場する単語】
unfortunately (アンフォーユナトリィ) あいにく
regret to inform(リグレット トゥ インフォーム) 残念ながら~をお知らせします
regret to announce(リグレット トゥ アナウンス) 残念ながら~をお知らせします
be動詞 + delayed(ディレイド) 遅れる
due to + 名詞 (ドュートゥー) ~のため
– bad weather conditions(バッドウェザー コンディションズ) 悪天候
– inclement weather (インクリメントウェザー) 悪天候
– technical problems(テクニカル プロブレムズ) 技術的な問題
– maintainance (メインテナンス) メンテナンス、機内整備
– late-arrival of the aircraft(レイトアライバル オブ エアクラフト) 機材繰り
*due to depart (ドュートゥーデパート) 出発予定の
estimate time (エスティメト タイム) 予定時刻
inconvenience (インコンビニエンス) 不便、ご迷惑
pacient(ペイシェント) 辛抱、我慢
understanding (アンダースタンディング) ご理解
音声の聞き取りをする前に、文法の確認を少ししましょう。
due to の注意すべき用法についてです。
”due to”は後に来る語によって意味が変わる!
①「~のため、~により」のように【理由を表す】のがdue toの基本的な用法です。
これはbecause of ~のフォーマル版と考えればOKで、後ろには名詞が来ますよ。
due to fog (霧のため)
due to snow (雪のため)
due to Covid-19 (コロナのため)
のような感じですね。
しかし、due toには赤色で示したようにもう一つ用法があります。
②「due to+動詞の原形」
「〈時日に関して〉予定である、〈予定〉のはずである」
He is due to arrive today. (彼は今日到着予定だ。)
“Due to the bad weather, flight 123 due to depart at 5 is delayed.”
遅延アナウンスでは、「①悪天候のため、②5時出発予定の123便が遅れています。」のように両方のdue toの用法を混ぜた文が出てくることがあるので注意が必要です。紛らわしいので通常は航空会社もこのような表現は避けると思いますが…。
それでは、まずは短いシンプルな音声を聞いてみましょう。
ここで使われているdue toは理由を表す①のdue toですね。
次のサンプル音声は少し長くなりますよ。
この音声で使われているdue toが②の意味のdue toですね。
この用法で使われる場合、フライト関連では
・due to depart
・due to arrive
の2通りしかまずないので、形を覚えてしまっても良いと思います。
上記2つは練習用サンプル音声ですが、下は実際に空港で流れた自動音声です。
なお、実際の日本人による肉声アナウンスも調べてみましたが、戸惑いからか、文法ミスや必要情報の欠如、言い間違いの目立つものが多い傾向にあります。
ということもあり、字幕は諦めました…。
最後にこのアナウンスは完全に蛇足ですが、こういうことも稀にありますよ。
リラックスしてアナウンス内容を確認してみましょう。
voucher (バウチャー) 引換券、商品券
TOEICでも出てくる可能性のあるこれらの単語も覚えておきましょう。