フィリピンの水事情

フィリピン文化

日本では清潔な水が大量に手に入るので普段意識しませんが、国を出るとその違いにびっくりすることがあります。今回は、フィリピンの水についてみていきましょう。

水道水について

水道水をそのまま飲める国は世界でたったの15か国しかなく、意外と少ないことをご存じでしたか?アジアでは、日本アラブ首長国連邦の2か国のみ。フィリピンの水道水は飲用には適していません。

現地の人は、水道水を料理にそのまま使用していることもあります。(スープや白ご飯、パスタなど) 私自身もコンドミニアムで水道水を使って湯掻いたパスタを食べていましたが、現地生活が長いからか、それが原因でお腹を壊すということはありませんでした。
ただし、フィリピンに来たばかりで現地の食事に慣れていない方は、水道水の飲水は極力避けて頂いて、原則的にはミネラルウォーターを使用してください。お皿を洗ったり、歯磨きをしたり、うがいをしたりなど程度であれば、水道水を使っていただいて構いません。

フィリピンは日本と比べると、水の供給が不安定です。特にサマーシーズンでエルニーニョ現象など日照りが続くと、蛇口をひねっても水が出てこないなんてことがあります…。断水のお知らせなどは逐一来ません、出ない時は出ないで潔くあきらめるのがフィリピン流。早朝や深夜など、別の時間帯を狙います。
断水の兆候があるときは、業務用のポリバケツのようなものを購入して、水を事前に貯めておきますよ。フィリピンではお湯シャワーは一般的ではないので、貯めた水を使ってシャワーを浴びたり、トイレを流したり、洗濯に使ったりします。トイレを流すだけであれば、雨水を貯めて利用することもあります。

因みに水道料金はコンドミニアムなど物件によって違いますが、ワンルーム一人暮らしだと月200~300円前後が一般的です。

飲み水について

水道水は基本的に飲用には使えないので、ミネラルウォーターをコンビニやスーパーで買うことになります。ペットボトル500mlサイズは、大体30円~40円で手に入ります。生活必需品だけに、日本以上に様々なサイズ展開がされています。

長期滞在の方は、ウォーターディスペンサーを使用するタイプのお水が便利ですね。
価格は業者によりますが、5ガロン(約19L)サイズが1本50円~150円くらいです。
お水の値段とは…。


安いですが、約19キロ。女性1人で持ち上げるにはなかなか骨が折れます。

また他には、野外で水の自動販売機なるものを見かけることがあります。


通りに面した場所でよく見かけます。

ウォーターディスペンサ―を囲ったATM状の簡素な機械で、水を入れるためのビニル袋が設置されている場合もあります。1ペソコインを入れると水が出てきて、ビニル袋か手持ちの水筒などに注ぎます。日本人が使う機会はほぼないと思いますが、道端であったら水の自動販売機なので、チェックしてみてくださいね。

 

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