セブで暮らして気づいた、日本とはちょっと違う「当たり前」

フィリピン文化

セブで暮らし始めてから、「日本と違うなと感じることがたくさんあります。

観光で訪れただけでは気づかなかったことも、毎日生活していると少しずつ見えてきます。

中には「こんな考え方があるんだ」と驚くこともあれば、「この感覚、いいな」と思うこともあります。

今回は、私が実際にセブで生活する中で出会った、**日本とは少し違うフィリピンの「当たり前」**をご紹介します。

年齢って、そんなに重要?

セブで生活していて、意外と大きな違いだと感じたのが、年齢に対する感覚です。

日本では、年齢を聞いて自分より年上か年下かを意識したり、年上の人には敬語を使ったりします。

ところがセブでは、年齢を聞いても**「分からない」と答える人**がいました。

「え、何歳か分からないの?」と、最初は驚きました。

年齢差を意識することなく仲良くできるため、大親友が違う年齢というのもよくあります

職場でも、「年上だから上、年下だから下という年功序列の感覚を強く感じることはありません。

もちろん、フィリピンにも年長者を敬う文化はあります。

それでも、「何歳だからこう接する」よりも、「この人だから仲良くする」という感覚が強いように感じます。

日本では当たり前だった「年齢」という物差しが、セブに来て少し小さくなったように感じました。

お米とおかずの割合が違う!

セブで生活していると、毎日の食事でも文化の違いを感じます。

その代表が、お米とおかずの割合です。

お米、多くない?」と思うことが何度もありました。

フィリピンではお米が食事の中心で、おかずと一緒にたっぷりのお米を食べるスタイルが一般的です。先生のお弁当を覗いてみると、おかずは1品のみ、割合は7:3(米:おかず)くらいでした。

日本でもお米は主食ですが、セブで暮らしていると、**「おかずを食べるためにご飯を食べる」というより、「お米をしっかり食べておかずはおまけ」**といった感じがします。

同じアジアの国で、米を主食にしていても、毎日の食卓にはこんな違いがある。

こうした小さな発見も、海外生活のおもしろさです。

友達と一緒にトイレに行く?

セブで友達と過ごしていて、最初は少し不思議だったのが、誰かと一緒にトイレに行くこと。

日本にも「連れション」という言葉はありますが、こちらでは友達同士で一緒にトイレへ行くことが、コミュニケーションの一部になっているように感じる場面があります。

「ちょっとトイレ行ってくる」ではなく、

「一緒に行こう!」という感覚。

トイレにひとりで行かないことそのものは、治安などを考慮してかもしれませんが、一緒に行動することを楽しんでいるように見えるのが印象的でした

支払い前に開けてもOK

スーパーで買い物をしているとき、こどもから、のどが渇いた、お腹がすいたと言われることがありませんか。

フィリピンなら急いでレジに向かう必要はありません。

まだお金を払っていなくても、商品を開封して良いんです。

日本と比べて、レジでの待ち時間がかなり長いので、本当に助かります。

※支払いの際には、きっちり申告しましょう。

子育ては、親だけでするものではない

フィリピンでは、祖父母が子どもの面倒を見ることが一般的です。

子どもがいる先生たちは、親に子を預け、フルタイムで働いています。離れて暮らしているため、月に1〜2回しか我が子に会わないという人も多いです。

さらに、働くようになった子どもが親に生活費を渡したり、収入の一部を家族のために使ったりすることもあります。

親が子どもを育て、大人になった子どもが今度は親を支える。

そんな家族の循環が文化として根付いているのです。

親子だけではなく、祖父母や親族も含めて家族全体で支え合う姿からは、家族のつながりの強さを感じます。

すっぴんも、体重も、生理も?

セブで暮らしていて、自分の身体や見た目に対する感覚にも違いを感じました。

日本では、

「今日はすっぴんだから人に会いたくない」

「体重は人に知られたくない」

「生理の話は人前ではしない」

というように、身体に関することを人に見せたり話したりすることに抵抗を感じる場面があります。

私自身も、そう思うことが多いです。

ところがセブでは、素顔や体重、生理期間を、必要以上に隠しません。

最初は、「そんなに普通に話すんだ!」と驚くこともありました。

でも、生活しているうちに、私自身も少しずつ気にしなくなりました。

「今日は生理だから体調が優れないの。」

そう言ってくれたほうが、周りもサポートしやすいですよね。

すっぴんでも美しい。体重はただの数字。生理だって、女性の身体に起こる自然なこと。

「人からどう見られるか」を気にしすぎなくてもいいのかもしれない。

そんなふうに思えるようになったのは、セブで生活して感じた大きな変化の一つです。

メイクをすることが就業規則で定められている企業に勤めたことのある私からすると、セブはとても居心地の良い場所です。

障害を「できないこと」だけで見ない

セブのマッサージ店に行くと、目が見えない方や耳が聞こえない方がスタッフとして働いていることがあります。

実際に施術を受けてみて感じたのは、「障害があるのに働いている」ということではありませんでした。

むしろ、「その人だからこそできることがある」ということです。

目が見えないからこそ、手の感覚を頼りに相手の身体を感じ取る。

耳が聞こえないからこそ、言葉だけではなく、相手の表情や身体の反応を見ながら施術する。

もちろん、これはすべての方に当てはまるわけではありません。

それでも、「障害=できないこと」と考えるのではなく、その人ならではの力を仕事の中で生かしている姿が、とても印象的でした。

できないこと」ではなく、「できること」に目を向ける。

そんな視点を持つきっかけになりました。

マッサージ師として働いている人たちの、笑顔で楽しそうに同僚と話す姿が印象的でした。

日本でも導入できたら素敵だなと思います。

悲しいことも、お金のことも、政治のことも話す

セブの人と会話する中で驚いたのが、少し重たい話題も比較的オープンに共有することです。

政治の話。暗いニュース。経済的な事情。家族に起きたこと。

すべて赤裸々に語ってくれます。

日本では、

政治の話は避けたほうがいいかな

お金の話はしないほうがいいかな

家族の重い話をすると相手が困るかもしれない

と、話題を選ぶことがありますよね。

日本だったら、関係性によっては「そこまで話してくれるんだ」と感じるような内容でも、こちらでは自然な会話の中で話してくれることがあります。

親を亡くしたときの経験について話してくれた先生もいて、びっくりしました。

悲しい出来事や大変な経験を「人には見せないもの」として隠すのではなく、自分の人生の一部として誰かと共有する。

そんなコミュニケーションのあり方が、とても印象的でした。

迷信や言い伝えを大切にする

セブで暮らしていると、昔からの迷信や言い伝えを大切にしている人がいることにも驚きます。

日本にも、「夜に爪を切るとよくない」、「黒猫は不吉だ」など、昔からの言い伝えがありますよね。

フィリピンにも、生活や子育て、食べ物などについて、さまざまな言い伝えがあります。

科学的に証明されているわけではないものがほとんどですが、それでもよく話題に上がります。

たとえば、同じ年に兄弟姉妹が結婚してはいけない蝶が近づいてきたら、それは亡くなった親族であるなどが有名です。

昔から受け継がれてきたものを、今の生活の中にも残していく文化が感じられて、とても興味深いです。

クリスマスは9月から!

日本ではクリスマスというと12月のイベントですよね。

でも、フィリピンではなんと、9月からなんです。

ber monthsと言って語尾にberのつく月は、クリスマス!

街中にクリスマスソングが流れ、華やかな飾りつけも至る所に施されています。

ハロウィーンより先にクリスマスのものが売られているのには違和感もありますが

一年の1/3もホリデー気分を味わえるのは、最高です。

1ペソで買える水

セブで生活していて、「これは日本では見ないな」と思ったものの一つが、1ペソウォーターです。

サリサリストアなどにあるウォーターサーバーのような機械に1ペソコインを入れると、水を買うことができます。

日本では、水を買うとなるとペットボトルを思い浮かべることが多いですが、こちらでは、もっと身近な形で水を購入できます。

最初は「水が1ペソ(約3円)で買えるの?」と驚きました。

こうした小さな違いにも、現地で暮らしているからこそ気づくことがあります。セブに来たら一度試してみてくださいね。

信号待ちの時間にも、仕事がある

セブの街を車で移動していると、信号待ちをしている車に商品を売りに来る人を見かけます。

赤信号で車が止まると、車と車の間を歩きながら、飲み物や食べ物、ときには雑貨などを販売しています。

日本では、赤信号は基本的に「待つ時間」です。

でもセブでは、その限られた時間も商売の場になっています。

街そのものの中にさまざまな仕事や商売が存在している。

セブの街のたくましさを感じる光景です。

朝、鶏の鳴き声で目が覚める

セブで暮らしていることを実感する瞬間。

それは、朝、鶏の鳴き声で目が覚めることです。

コケコッコー!」と、朝から元気な鳴き声が聞こえてきます。

日本では、目覚ましアラームをセットして起きていましたが、セブではセットしません。

最初は「朝から騒がしいな」と思いましたが、しばらく暮らしていると、それさえもセブの日常になっていきました。

こういう経験は、観光旅行ではなかなか味わえません。

実際にそこに暮らしているからこそ出会える日常です。

「違う」を知ると、自分の当たり前が見えてくる

セブで生活していると、毎日のように「日本とは違うな」と感じることがあります。

一つひとつは小さな違いかもしれません。

でも、こうした違いに触れていると、これまで「当たり前だと思っていた日本の文化を、少し離れたところから見られるようになります。

もちろん、日本には日本の良さがあります。

フィリピンにも、フィリピンならではの良さがあります。

だからこそ、海外で暮らすことは、単に「日本とは違う生活をする」ということだけではありません。

違う文化の中に身を置くことで、自分自身の「当たり前に気づくこと。

そして、「こういう考え方もあるんだ」と、自分の中の選択肢を増やしていくこと。

それも、海外留学で得られる大きな学びの一つなのだと思います。

セブで過ごした時間は、英語だけでなく、人との関わり方や家族のあり方、自分自身の見方まで考えるきっかけを与えてくれました。

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